車に乗っても恥ずかしすぎてずっと外ばかり見ていた。



するといきなり車は止められた。
なにもないような人通りの少ない道路で。





「おい、そろそろ何があったか話せよ」


「大した事じゃないから」


「それでもいいから話せ」


「ほんとに大した事じゃないから」


「いいから話せ。家が嫌なら俺がお前の居場所をつくってやる」