侠也の腕の中は全く嫌じゃなくて、むしろすごく安心した。



暫く抱きしめられていて、体が離されたら急に恥ずかしくなってきた。



泣いてしまったし、抱きしめられてたし…恥ずかしすぎる。





「あたし帰る。ありがとう、じゃあ」





恥ずかしすぎて侠也の顔を見ずに立ち去ろうとしたら腕を掴んで引き止められた。





「こんな状態で帰らせると思ってんのか?出かけるぞ。車乗れ」