当たっていただけにちょっと焦ってしまったあたし。





「……マジか?お前、案外分かりやすいな」


「はぁ?自惚れないでよ。全然分かりやすくないから」






侠也をバシッと叩いてやって、ふざけ合ってしまった。



でも、そのおかげで嫌な事とかさっき見たこととか忘れられた。



ちょっとだけ、侠也に感謝してる。

いや、ほんとはけっこう感謝してるかも。




そのあと、また1時間の道のりを帰っていった。