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ガラッ

「あ、亜芽…」

「呀江!? 起きてたんだ~、調子はどう?」

亜芽が保健室に入ると

呀江と先生が向かい合って座っていた

「もう大丈夫だよ」

呀江がそう言って笑うと

亜芽は「そっか、良かった」と嬉しそうに微笑んだ

それを見た呀江は少し顔を歪めた

「…亜芽、大丈夫?」

「へ? 私はどこも悪くないけど…」

心配そうに言う呀江を亜芽は不思議そうに見た

呀江は首を緩く横に振り亜芽の顔を指差した

「……?」

「辛そうな顔してるよ?」

「っ…」

呀江がそう言うと亜芽は軽く俯いた

「……顔に、出てた…?」

亜芽が聞くと

呀江は小さく頷いた

「そっか…」と悲しそうに言ってさらに俯く亜芽を見て

呀江は優しく微笑んだ

「…とりあえず、座ろう?」

「うん……」

亜芽は呀江の優しい顔に泣きそうになりながらゆっくりと座った