「っ!?」

ガタッ

「っ!?」

「伸也!?」

先生の言葉を聞いた瞬間

伸也は険しい顔で飛び出していった

「待ってよ、伸也!!」

亜芽は伸也を追いかけて保健室を出て行った

「………」

保健室に沈黙が下りる

「……先生」

呀江はゆっくりと起き上がった

「あら、起こしちゃったかしら?」

先生は申し訳なさそうに微笑んだ

「……先生、何があったんですか…?」

「…何って……?」

先生は首を傾げた

「さっきの…話です」

「……聞いてたのね」

先生はそう言うと悲しそうな顔をした

「…さっき、伸也君のご両親から電話がかかってきたの」

「どんな…?」

「………」

先生は少し黙ると重々しく口を開いた

「―――妹さんが遺体で発見されたって」