「やばっ」

「どうする?」

二人は先生の急な登場に慌てていたが

亜芽が突然胸の前に拳を構えた

「ま、まさか…」

「……ごめん、伸也」

「ごふっ!」

伸也は亜芽に殴られ隣のベッドに倒れた

シャッ

「伸也君?」

その瞬間、先生がカーテンを開けた

「ゲホッゲホッ……せ、んせ」

「どうしたんですか、先生?」

苦しそうにしている伸也と笑顔の亜芽の

対照的な様子を見て

先生は少し驚いていたが

すぐ真剣な顔つきで伸也を見た

「伸也君、あなたに電話よ」

「で、んわ…?」

「ご両親からよ」

伸也は先生のその言葉に目を見開いていた

「なんで……親が…ゲホッ」

「妹さんが……―――」