「さてと……呀江はどこかな?」

「いつものとこじゃねぇの?」

伸也はそう言いながら

呀江のいるベッドに近づいていった

「っ……」

呀江はぎゅっと目を閉じて

布団を握った

シャッ

その瞬間、二人が入ってきた

「って、寝てるし」

「人が心配して授業サボってまで見に来たのに……」

二人は残念そうに肩を落とした

「……戻る?」

「今戻ったら仮病だってバレるぞ」

「……じゃあ、しばらくここで時間潰しでも」

亜芽がそういった瞬間

ガラッ

「伸也君いる!?」

保健室の先生が焦りながら入ってきた