「……え?」

紫奈は顔をあげた

双樹は少しだけ笑っていた

「……もう一度、会いたい?」

双樹はもう一度、紫奈に尋ねた

紫奈は少し目を輝かせた

「…会えるの?」

「……望めば、会わせてくれる」

「本当に?…本当に硅さんに会わせてくれるの!?」

紫奈は双樹の肩に手を置いて強く揺さぶった

「……でも、条件がある」

「…条件……?」

「……満月の夜に食べ物を持って、屋上へ来る」

紫奈は揺さぶるのをやめて

間の抜けた顔をした

「…それだけ?」

「……腹をすかせてるから」

数秒間

紫奈は固まっていたが

急に笑い出した