桜の咲く頃・・・・・
あたしたちは出会った。
最初の翔の印象は茶髪男子でチャラチャラしてる感じだった。
でも、仲良くなってこんなにも好きになった。
今では彼氏という存在。
辛いこととかもいっぱいあった。
でもどんなときも乗り越えてきた。
そんないっぱいの思い出のある学校を卒業します。
「優」
卒業証書を手にして走ってくる。
「翔!」
「卒業おめでとう」
「そっちこそ」
今日で翔の制服姿を見るのも最後になる。
なんだか寂しくなってきた。
つい涙が出て、
「何泣いてんだよ」
翔はあたしを抱きしめて笑ってくれてる。
こんなときまで優しい翔が大好きだよ。
「卒業しても一緒だよっ」
あたしは翔の袖を強く掴んだ。
そしたら翔があたしを見て、
「優」
「んっ」
「俺と結婚してくれ」
「・・え!?・・」
「ずっと一緒にいてぇー」
「翔・・」
「だめか?」
「結婚します!」
卒業式、結婚の約束をした。
あたしたちは手を繋いであの場所に行った。
そこの川には桜の花びらが散ってる。
あたしは手を伸ばした時なんかにやけてしまった。
翔からもらった指輪を見てつい・・・・
「何笑ってんの?」
翔があたしの髪についてる桜の花びらを取りながら聞いてきた。
「だってさ~結婚したらずーっと一緒だよ!?にやけるし」
「そんなに嬉しいか?」
「うん!翔を独り占めできるしね」
「かわいいっての。優だけは逃がさねぇー何があっても」
「翔・・・かっこよすぎ」
「優はかわいすぎ」
いつまでもあたし達ってラブラブだよね。
「優・・・」
「ん?」
「愛してる」
「あたしも」
桜の木の下でキスした。
桜吹雪があたしを隠す。
これからもどんな時でもずっと一緒にいると誓った。
あたしの初恋。
これも星がくれた奇跡‐・・・・。