星がくれた奇跡

ドアが開いた時びっくりして正座した。
そしてリビングのドアが開いて、
「あ、ただいま」
「おかえり・・・」
帰ってきたのはお母さんだった。
「翔君じゃない！」
「お邪魔してます」
「いいの！そんなこと！」
あたしにはすっごい低い声で言ったのに翔を見つけた途端やさしい声だして・・・・！
あたしは立ち上がってお母さんの目の前に行った。
すごい驚いた顔してあたしを見てる。
「あ・・お母さんごめん」
あたしは下を向きながらそう言った。
お母さんはまた驚いた顔して、
「ばっかじゃないの！？」
笑われた。
「・・え？・・」
まったく気にしてませんよって感じで笑い出した。
「そんなこと気にしてるはずないでしょー」
「・・でも・・」
「演技演技！！優の冷めた顔見たかったから！」
！！！！！！
まんまと騙しやがった！
いや・・・騙されたのに信じた自分が恥ずかしい！
「何！？そこまで気にしてたの？」
「あ・・・」
「イスにへばりついて『帰りたくない』って言ってましたよ」
「ばっかじゃないの！？」
翔は余計なことを言ってくれた。
なんかまだいろいろ言いそうだからあたしの部屋に連れてった。
「もー！余計なこと言ってくれたし！！」
あたしはベットに潜り込んだ。
「優の顔めっちゃ赤かったからおもしろくて」
「そしたら余計言っちゃダメでしょ！」
「まぁまぁ・・・・でも俺居なくても大丈夫っぽかったな」
「でも、翔が居なかったらあたし・・・」
「ん？」
「謝らなかったかも」
「マジ？」
「うん」
そしたら急に翔がベットに潜り込んできて、
「眠くなってきた」
「じゃあ寝る？」
「寝る。てか、一緒に寝ようぜ」
「うん」
翔はあたしを強く抱きしめて眠りについた。