あたしは、夢を見た。
翔とあたしと・・・真ん中にいる・・誰?
赤ちゃん?
すごい小さくて、かわいい女の子。
赤ちゃんが、あたしと翔のことを「ママ!パパ!」
って何度も呼んでいる。
これは・・・何?
そう思った時には夢から覚めてて・・・・
「・・・夢か・・・」
起きたらけっこう時間があった。
だから、いつもは下ろしてる髪だけど結んでみた。
翔、気づいてくれるかな?
朝までにも翔がでてきて、なんだか顔がにやける。
あたしを起こしに来たお母さんが‐・・・
「何、にやけてんの」
冷めた目で見てた。
「な、別に」
「はっは~ん優・・・彼氏できたね」
お母さんは「今度連れてきてね」って言って下に降りて行った。
家を出ると、太陽は容赦なくあたしを襲ってきた。
あついの苦手なんだからちょっとは手加減しろや!
走って太陽から逃げた。
教室に入ったら。
「優!はよ!って・・・」
「あ、おはよう」
翔はあたしの髪を触って、
「今日は結んでんだな。かわいい」
「え・・・」
翔が・・・「かわいい」!!!
「優~真っ赤になってるよ」
あたしは鏡を見た。
タコより赤いんじゃない!?ってくらい赤かった。
「翔~おまえらラブラブすぎー」
輝が翔に言ったら、
「あったりまえだろ!?やっと俺の女になったんだから、そう簡単に渡したりできねぇーよ。優、マジかわいいよ」
翔はそうとうあたしと付き合えたのが嬉しいのか、すごい・・・
前よりかっこよく見える。
元からかっこいいけどね。
「あ、優!明日用事ある?」
「ないけど?」
「じゃあデートしようぜ」
「うん!」
明日は翔との初デート!!
あたしは家に帰ってからすごいいつにもなく
服を選んだ。
気づいた時にはもう11時を回ってて、静かに眠りについた。