まだ居てほしい。
まだ帰らないで。
あたしは願った。
ようやくあの場所について・・・・
誰もいない・・・。
もう―・・・
「帰ちゃったか」
もう翔はいないって思って帰ろうとした。
その時―・・・
「優!?」
後ろから声が聞こえて・・
振り向いたら―・・・
「翔!?」
暗くて、顔ははっきりしてないけど・・・声が翔だ。
このくらいの身長で・・・。
「やっぱ優か」
「うん」
「なんとなく優が来ると思ってここに居た」
あたしは嬉しかった。
翔がそんなこと思っていてくれたんだって。
「星見ようぜ」
「うん」
地面に寝転がって星を見た。
そしたら―・・
「優は告白されるならどんな感じに言われたい?」
意外なことを聞いてきた。
でも、あたしだったら・・・
「あたしは夜空にいっぱいの星があるとき言われたい」
翔が好きな星。
そんないっぱいの星を見てる時言われたら嬉しいな。
「そっか」
「どうして?」
「んーなんとなく」
翔は笑ってそういった。
もしも、翔に好きな女の子がいるんだとしたら・・・
あたしは応援するよ。
自分の幸せより好きな人の幸せを願いたい。
翔が幸せになってくれるなら・・・それでいい。