『はー、旨かった!』

「ふふ。良かった。」

『やっぱ紗羅、料理上手だよな?』

「そんなことないよ?」

そう言いながらも、

好きな人にそう言われたら嬉しいに決まってる。

「私、食器洗ってくるからくつろいでて?」

『手伝うよ。』

「いいからいいから!」

『わかったよ…』

渋々ソファーに移った真尋くんに、

笑みがこぼれる。

その気持ちだけで、

十分だよ―…?