「熱中してるわね~、紗羅ちゃん。」

声をかけたのは、玲子さんだった。

「すいません。何かありました?」

「何かってわけじゃないんだけど…
お昼、食べないの?」

「へ…?」

「もうみんなお昼行っちゃったよ~?」

「ぅわ、ほんとだ。」

いつのまにかお昼になっていたことにも気づかなかったみたいだ。

「すいません、玲子さん。」

「私はいいけど…ちょっとは休憩しないとね?はい、これ」

渡されたのはコンビニの袋。

その中にはおにぎりと飲み物、甘い物が入っていた。