だって今日は、

私と真尋くんの結婚式だもん。

なのに…

朝から体調が悪い私。

自分でも顔色が悪いのはわかってるんだけど…

今日だけは…。


『はぁ、しょうがない。凛。』

「はぁい!」

真尋くんが私を優しく抱き抱えて…

真尋くんは凛の名前を呼んだだけなのに、
凛が何故だか家の戸締まりを始めた。

「な、何!?降ろして」

『仕方ないから、強制連行。』

「え!?何処に!?ちょっと…」

この状況からして絶対結婚式場じゃない…。

「パパ~、終わったよ!」

『さんきゅ。凛は誠ん家行っとく?』

「うん!そうする!」

嬉しそうな凛…じゃなくて!