更に溢れ出す涙が邪魔しながらも…

『紗羅、答えは?』


「はい…っ」


私がそう答えると、また真尋くんは私を抱きしめてくれた。



自分の幸せと…

相手の幸せ…。


それはきっと、

難しい選択。


だけど、

自分が幸せになりたいのなら…

まずは人の幸せを願える人にならなくてはいけないと思う。


そしたら―…

きっと、君にも、

幸せが訪れるだろう。


   ―*END*―