しかし、走って喫茶店を出たものの…

紗羅が今何処にいるかなんて分かるわけがない。

予定があったみたいだし…。

ケータイを開くけど…紗羅は機種を変えたみたいで、連絡も出来ない。

『くそっ…』

どうする―…?


その時ハッとしたのは、今日がクリスマスだってこと。

もしかしたら…いるだろうか。


いるはずないのに、足が勝手に向かっていた。