でも、紗羅の幸せを壊すなんて出来ない。

紗羅が今、幸せならそれでいい。


俺は、ある人に電話して…

『わかった。じゃあまた後でな』

待ち合わせ場所に向かった。


『真尋ー!』

待ち合わせ場所に着いた瞬間、抱き着かれた。

『おぃ、やめろよ。慎吾!気持ち悪ぃ…』

そう、俺が電話した相手は慎吾だ。

『久しぶりなのに冷たてーなぁ!』

『悪い、悪い!』

でも正直、男に抱き着かれたって嬉しくともなんともない。

気持ち悪いだけだ。

そんな俺たちの間に入ったのは、

「真尋~、ほんと久しぶりだよね☆元気だった!?」

『おぅ!美鈴も元気か?』

「この通り!相変わらずだよ~!」

良かったよ。まだ慎吾と美鈴が続いてて。

お前らには、絶対別れてほしくないからな。