沈黙が続いた時、誰かが紗羅と子供の名前を呼んだ。

そいつは『凜の父親』って言ってた…。

こいつが紗羅の結婚相手か…。

正直、勝ち目なんてないと思った。

完璧そうな相手に。


でも、まだ忘れられないんだよ―…。

現実を見てもまだ…―。


君のことが好きなんだ。


アメリカでも、紗羅以外の人を受け付けなかったんだ。