私と真尋くんの間に、偽りなんてこれっぽっちもなかった―…。

愛し合ってたのは、かけがえのない真実だから。


「ママー?どうしたの?」

不安そうに聞いてくる凜。

「ごめんね、何でもないよ。」

悲しい思いをたくさんさせてしまうけど…

これからずっと、二人で生きていかなきゃならない。

「行こっか。」

そう言って私は立ち上がり、凜の手を取った。

「~♪~♪~」

凜は嬉しそうに、保育園で習った歌を歌っている。


今、君は…どうしてるのかな――…。