真尋くんに別れを告げてから翌日、病院に来た。

「考えは決まりましたか?」

こないだは“考えさせてください”って答えたけど、今回は違う―。

「はい、産みます。」

ちゃんと、ハッキリ言えた。

もう、自分の気持ちは揺るがない。

お母さんやお父さんにもちゃんと話した。

最初は納得いかないって顔をしてたけど、

お母さんは「あなたが思ってる以上に辛いことがあると思うわ。
でも…それを乗り越えて行くって約束するなら…認めるわ。」
って言ってくれた。

お父さんも、「いつでも頼って来なさい」って言ってくれた。

美月も、最後まで反対してたけど…

なんとか納得してくれた。


私、みんなに支えられて…

助けてもらって、本当に幸せ者だね。