数日後、私は真尋くんをデートに誘った。

多分、自分から真尋くんをデートに誘うのは…

これが最初で最後。


今日は、楽しめるといいな。

『紗羅!』

「真尋くん!」

『じゃ、行くか。』

「うん♪」

『でも、行きたいとこあんの?』

「ううん。ぶらぶら出来れば十分だよ。」

『そうか?』

「うん、ほら行こっ」

真尋くんの腕を引っ張って歩き始めた。


やっぱり、真尋くんといると楽しい。

あっという間に時間が経っていた。


もうすぐ、7時だ…。


『結構歩いたなー…』

「そうだね!?でも、楽しかった!」

『だな。たまにはこういうデートもいいな。』

真尋くんの言葉に少しズキッとした。