「葵」



「お華姉…!俺…」





「言い訳はおよしよ!男のくせにそんなことでみっともない!」



「だって…」



「だってもクソもあるか!勝ちたいんなら、本気で稽古に励みな!甘ったれるんじゃないっ」




「…っ」






葵はあっけらかんとしていた。



周りの上級生はクスクス笑った。




「ちょっと腕をすりむいてる。手当てしてあげなさい」