‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 「父上、お呼びですか」 「入るがよい」 母親も隣にいた。 「お華─…。あなたも今日で十六。おめでとう」 「ありがとうございます」 「そうだ。だから…今日からお前の婿をみつける」 「え…っ…婿?」 「しかし、父と母が選ぶのではない。お前が来年十七になるときまでに─… お前が選びなさい。 それがそなたの婿だ」 「…私が選ぶ………」