「お華さま………」 鶴丸はお静を立ち上がらせた。 「崩れかけていた兄弟ですが………もう一度やり直してみようと思います」 「そうね……お静さんにもきっと良い殿方が見つかりますよ」 鶴丸はお静を連れてざわめく江戸の町を抜けていった。