「君、俺の鼓膜破れるんだけど」 「……すいません(あまりの怖さで)……」 着いた先は、想像を遙かに超えていた。 岩の裂け目から、美しい滝が流れ出す。 金色の鯉が、大きな水だまりで優雅に泳いでいた。 普通の村人と変わらず、人々は、洗濯をしたり会話で盛り上がったり……。 「すごぃ…」 忍の里は、まるで桃源郷のようだった。