薄暗い廊下を歩き、誠次を先導に歩いていくと座敷の入り口に着いた。


「ここだよ」


襖に描かれた龍と虎。まるで御殿のよう。


「頭。入りますよ」


「!?」


まただ、何かが。


中から低い声がした。


「さぁ、入ろうか」