壊れた時計、壊れた恋。



似ていると、あたしは感じました。



時計のように、この短編の主人公達の恋は



どこかの歯車の歯が欠け、壊れたのです。



でも、壊れた部分がどこなのかは



主人公には分かりません。



そうです、ある日あたしの時計が壊れても



歯車のどこが欠けたのかなんて



見て分かるわけないじゃないですか……。



あたしの書く短編は



結論が「分からなく」なっているのがいくつかあります。



それは、読者様に考えて頂きたいからです。



狂って、堕ちた恋愛の結末を…。



…時計のように壊れた歯車の歯を。




-読んでくださってありがとうございました-


  2010,09,19,Sun bois