サクラ咲ク


よく晴れた青空で太陽がキラキラと光を放った。


その光を京の街は精一杯受け、自らを光らせた。



幼い子供たちが数人、無邪気に駆けて行くのを見て、思わず微笑んだ。




「私、この街が好き。」




思わず呟くと、お梅さんも笑った。




「ええ街やろ?あ、ここの店にしよか。」




お梅さんはそう言って一軒の店に入った。




「あら、梅ちゃんやないのぉ~久しぶりやねぇ!」


「お久しぶりです、里津はん。」



丸くてコロコロとしたおばさんがお梅さんと会話をしているのを、私はぼんやりと見つめた。


「あら…梅ちゃん、随分可愛らしいお侍さん連れて…旦那様に怒られちゃいますよ?」


「旦那には許可取ってますし、悠希はそんなんちゃうんよ。」


クスクスと笑いながらお梅さんは私を前に出した。





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