サクラ咲ク



そもそも、お梅さんとのお出かけが決まったのは朝ご飯を作っている時のこんな会話からだった。




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「それにしても、悠希…その袴昨日と同じ物ちゃうん?」


「あ…はい。近藤さんに頂いたこれしか持ってなくて…」


こっちに来た時に着ていた剣道着は、やはり作りが多少違って袴としては着れそうにないから寝る時に着ることにしたのだ。


だから手持ちの着物は一着しかなかった。



「あんたなぁ…不潔やで?」


「うっ…でもお金もないし…」


「そんなん貸したるから!ほんまにもぉ…女の子なんやからそれぐらい……」





…と、そんな会話があり、たまたま午前中がお互い空いていたので街に出かけることになったのだ。






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