サクラ咲ク



あれは、多分…
土方の威厳を傷つけない為に自ら手を引いたのではないか。




今日の稽古だって、勝つというより、負けたくないという意地が大きく見えた。


でもそれなら何故、自分が我を失うまでになってしまったか。


悠希が強かったからじゃない。

多分あの真っすぐな瞳が、自分の中の何かに火をつけたのだろう。





「…ま、用心に越したこたぁねぇな。」




土方がそう言った時、沖田の頭には何故か悠希の笑った顔が浮かんだ。