「…あいつはどうしている?」





土方が藤堂に問い掛けた。





「悠希ならあの後ぶっ倒れて今は部屋で寝かせてるよ。極度の緊張と疲労が原因だってさ。」


「そうか…」




沖田、永倉、原田、藤堂、土方は副長室で再び黙り込む。




「……あのさ。」



藤堂が小さく呟く。



「俺は…悠希ちゃんが悪い子には見えないよ…」


「…なんでですか?」



沖田の問いに藤堂は俯いて言葉を探した。



藤堂も、ただ直感でそう言っただけで、深い理由はなかったのだ。




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