「早く、行きなよ。」




そっと背中を押される。




「お前なら、きっと大丈夫だから。」




「麗、くん…」




「早く!!!!!!」





叫ばれた言葉に、走り出す。



走りながら、振り向く。





「有難う!!!!!」





有難う。有難う。

こんな私を、守ってくれて。



きっと沢山、傷つけたね。



全部、謝るから。
全部、受け止めるから。






生きて、帰ってきたら、
全部。





全部…







ごめんね、麗くん…





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