「沖田さんは・・・永遠って信じますか?」




尋ねて、その瞳を覗く。


信じ、ますか?




儚いものが、溢れる中でも。







「・・・・そうですねぇ。私には分かりませんが・・・あるとしたら、それを私が知る術はないんでしょうね。」




「え?」




聞き返した私に、沖田さんはヘラリと笑った。





「人がどれだけ長く生きても八十年。それだけじゃ永遠とやらの最後を見ることなんて出来ないでしょう?」




生きている間しか、見ていられないから。




例えば、星の輝きを。

空や雲の色を。

世界の、終わりを。





死んでしまえば、その先なんか解らないから。




だから、永遠があるかないか、なんて愚問。






誰も、知ることはない。










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