朝ご飯をだいたい運び終えた頃には、広間は隊士の人でいっぱいになっていた。
「悠希くん、残りは私が運んでおくから、君は土方くんを呼んで来てくれないか?」
土方という言葉に少し息を飲む。
あの人は・・・なんだか苦手。
だけど、断る理由はないから頷いて副長室を目指した。
明けた空には、太陽が燦々と降り注ぐ。
夏の残り風に吹かれて木々が楽しげに揺れた。
副長室の前まで来て、小さく息を吸う。
「・・・土方さん。朝ご飯の準備ができました。」
なるべく平静な声で言うけど、中から返事はない。
少し眉をひそめてもう一番問う。
「土方さん・・・・?」
返事どころか、人のいる気配もない。
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