朝ご飯の支度が出来上がった頃、不意に廊下が騒がしくなった。
どうしたのかしら、と山南さんと顔を見合わせると、勢いよく襖が開いた。
「山南さん!!!!わりぃ!!!寝坊しちまって・・・・って、悠希?!」
飛び込んで来たのは、寝癖がそのままの藤堂さんだった。
「お早う、藤堂くん。その寝坊癖はいつまでたっても治りませんね・・・
でも、まぁ・・・今日は悠希くんが手伝ってくれた事に免じて許してあげましょう。」
山南さんは怒る様子は微塵もなく、穏やかな笑顔を浮かべていた。
「山南さん、本当にいつもごめん・・・悠希も、有難う。」
しゅん、と悲しげに瞳を伏せた姿はまるで、主人に叱られた犬の様で、
可愛い、と思ってしまう。
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