サクラ咲ク



まるで世界と遮断されて、時間がゆっくりと過ぎているような空間。


その絶対零度の視線が時を止めているような気もするけれど。



そんなに、嫌なのかしら。




私より遥かに白くてきめ細かい肌。

細くて色素の薄めな綺麗な髪が肩のあたりまで。



…女の私より遥かに美人さんなんですが。


なんか悲しくなると同時に…




「むかつく、かも…」



「はぁ?」



なんで私より可愛いのよ。
どうやったらそんな綺麗な顔立ちになるのよ!!!!!





「何もないですー。立花菊さんはどちらですか?」



「はっ。そんな態度のやつに教える気にはさらさらなれないね。」




何こいつ…!!!!!




「ちょっと綺麗な顔立ちだからって調子乗ってんじゃねぇよ。」



「お前に言われたくないね。女顔のお侍さん。」




だからさ…
女顔ってか、私は女なんだってば!!!!!!




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