「…殺したいなら、殺せばいい。だけど、一つだけ教えて下さい。」
驚くほど冷静に零れた声が、自分のものだと気づくのに少し遅れた。
「何故…お梅さんまで殺したんですか?」
ただその瞳をまっすぐに見つめる。
沖田さんも、目を逸らすことなく私を見つめていた。
しばらくして、沈黙を破ったのは沖田さんだった。
「…お梅さんは、殺さなくてもよかったんです。だけど…」
小さく笑った顔は、悲しげに歪んだ。
「庇うように、飛び出してきたんですよ。」
“私があの人の最後の盾になって死ねたら、それは本望。”
沖田さんの言葉と、お梅さんの言った言葉が、重なって響き、やがて力なく落ちた。
.
