「悠希さんって、意外と怖いもの知らずですよねぇ…一番隊隊長の私に、鎌をかけるなんて。」
クスクス笑いながらも、目は未だ冷たいまま。
「口封じに、私が貴方を斬らない自信がおありですか?」
「あ…確かにそういう可能性もありましたね…考えてませんでした。」
そうだよね。
私を殺してしまえば、“近藤派による芹沢殺害”の事実は再び誰も知らないまま、歴史の一つになる。
「考えてなかったなんて…ずいぶんと呑気ですね。」
カチャ…と刀を抜く音が聞こえた。
気づいた時には、沖田さんの刀は私の首に当たる寸前で止まっていた。
「後先考えない行動は、その身を滅ぼしますよ?」
絶対零度の微笑みに、思わず固まる。
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