「永倉さんに、聞きました。沖田さん、芹沢局長に懐いてたって…」
「懐いてた、なんて…永倉さん、僕のこと犬か猫みたいな扱いだね。でも、まぁ…」
沖田さんは言葉を切り、もう芹沢局長達はいない離れ家を見上げた。
「大好き、だったよ。人として、とても。」
そう言った声に、思わず泣きそうになる。
この人は本当に…
本当に、芹沢局長が好きだったんだとわかってしまったから。
「…なら何故ですか……」
「え?」
俯き呟いた私の声に、沖田さんは私に歩み寄って首を傾げた。
バッと顔を上げるとそこには思った以上に近く、沖田さんがいた。
「なら、何故…殺したんですか…」
再び呟いた私に、沖田さんは動揺したように瞳を揺らした。
だけどすぐに無表情になり、私を見下ろした。
「…誰に聞いた?」
冷たく刺さる声に、思わず沖田さんを睨む。
「誰にも聞いてません。」
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