「…あはは!なんか湿っぽい話になってしもうたな!」
明るく笑いながら、お梅さんは雰囲気を変えるようにそう言った。
私も、ぎこちなく笑った。
…その時だった。
「御主、壬生狼、芹沢の妻であるな?」
五つの刃が私たちを取り囲んだ。
「御主には悪いが、芹沢に殺られた同志の仇じゃ…御命頂戴する!!!!」
そう言って降り懸かってきた刀を、なんとか刀を抜いて受ける。
「あんたらねぇ…女に切り掛かるなんて、それでも武士!?」
イライラと吐き捨てながら、私は降り懸かる刀を全て弾く。
絶対に…
絶対にお梅さんに傷一つ付けさせて堪るか。
私が、護ってみせる。
「わ、童が調子に乗るな!!!お前も道連れじゃああああ!!!!」
勢いよく突っ込んできた浪士の刀を力いっぱい弾き、怯んだ隙にお腹を蹴り飛ばす。
ついでに隣で驚いて固まっていた別の浪士の鳩尾にも鉄拳をお見舞いしておいた。
急所を捕らえたから、二人は暫くは動けないはず。
残すは三人…。
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