サクラ咲ク



「あ、あはは…やだなぁ…そんな話なんで急に…」



うまく笑えない私にお梅さんは瞳を伏せた。



「私の旦那な…乱暴やし、金癖悪いし、問題もよぉ起こすから。反感持つ人なんか星の数ほどいる。だからきっと、ろくな死に方できひんと思うねん。」





伏せた睫毛にも、光が反射してただ綺麗だと思う。

静かに、キラキラと。
まるで小さな宝物みたいに。






「…でもな、私の愛した人やから。私は彼の最後の盾になりたいんや。そうやって死ねたら、本望。」





乱暴で、金癖悪くて、問題ばかり起こすような、周りから忌み嫌われるような人でも…

自分の愛した人だから、その為になら命すら…




この人も、形は違えど、きっと武士なんだ…




漠然とした考えの中で、ただその言葉が旋回した。







.