「ええか?私がええって言うてんから、素直に借りとき。」
「…ありがとう、ございます。絶対絶対!利子もきっちりつけてお返ししますから!!」
そう言った私に、お梅さんはクスリと笑った。
「期待してるわ。」
その後は、甘味屋に連れてきて貰って、葛切りを食べた。
人口のものを使わないそれは、素朴な上品さがあった。
甘党の私にしたら、死ぬほど幸せ。
「…悠希は、きっとどんどん強くなる。」
ふと、お梅さんがそう言った。
「あんたは真っすぐやから。綺麗な子やから。」
高く、鳶が鳴いた。
大きくゆっくり弧を描き、やがて山の向こうへ消えた。
「…私は、お梅さんが思うほどいい子じゃないと思います。」
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