三人でフミエちゃんを後ろに隠すように、ヤンキーたちに立ち向かう。

僕も、シバちゃんとレイのように顔が引き締まるのが自分でもわかった。

守らなきゃ。


睨み合いは長くは続かなかった。


「あー、もうめんどくせーからお前らどっか行けよ」


大きな声でヤンキーの誰かが言ったのだ。

その声を聞いて、ヤンキーの何人かはだるそうにまたしゃがみ込んだ。


僕たちは、背中を見せないようにそのまま下がりながらその場を立ち去った。