へたれだって恋・・・らしきもの・・・をすることもある、て話~ヘタコイ~

ホントはあまり探しまわったわけじゃないけど、探してたのはホントだし。

困ったのは尿意だ。

トイレに行ってる間、フミエちゃんはおとなしく待ってるだろうか?

またどこかへ行ってしまうかもしれない。

でも、おしっこ行きたい。

頼んでみるか。

「トイレ行ってくるから待ってて」

フミエちゃんは予想外のセリフに驚いていた。

それでも、

「わかった」

と言ってくれた。

おしっこしたい。

「ホントに待っててよ」

念を押す。

もう限界。

「待ってるから早く行ってきなよ」

フミエちゃんはあきれたようにそう言った。