「じゃあ永井 葵君、これにサインを」




"誓約書"



私は主人となるお方に忠実に使え、忠誠を誓います。


…ふむふむ。




………なお、恋愛感情を抱かない事を誓います。




はぁ…。



ずいぶんな心配性なんだな有島様は。


女嫌いの俺がそんな感情抱くわけ無いじゃん。


そそくさとサインをする。


「僕はいつから働く事になりそうですか?」


「8月3日から働いてもらいたい。その日は…」


「その日は?」



「っ娘の誕生日パーティーなんだよー!!」


「…はぁ、そうでしたか。」


ものすごく楽しみなのか浮き足だっているように見えた。