…5歳の時
両親が交通事故で死んだ。


俺はじいちゃん達に引き取られた。



泣きじゃくる俺の前、じいちゃんは気丈に振る舞っていた。




「泣くな!葵!じいちゃんとばあちゃんがいるじゃないか!」



俺は泣きじゃくっていた目をゆっくりと開いた。



じいちゃんだって泣きそうじゃないか。



大粒の涙をこぼさないように、俺に元気を出させようとして…自分は泣かないようにしてる。



これを機会に、俺はじいちゃんの前で涙を見せないようにしよう、と誓ったのだ。