「なんで競争率が高いの?」
「気付いてないの?自分が原因なのに」
私が原因って…なんか人聞きの悪い
「お嬢様が可愛いから、執事になりたい男が沢山いるんだよ」
「…はい?」
っちょ〜葵君!!
私のどこが可愛いっていうのよー!
みるみる顔が赤くなっていく。
「ま、俺が大差をつけて勝ってあんたの専属執事になったわけ。」
大差をつけて…って一体何をして勝ったんだ…
私の目線に合わせて屈んで、目を覗き込まれる。
「…俺が執事じゃ嫌だった?」
「え?い、嫌だなんてそんな…」
「俺、裏表あるよ?」
「っき、気にしないよ!…だって…」
だって表の葵君も裏の葵君も私の事助けてくれたもん!!!

