「葵君…」


お互い頬を真っ赤に染めながら見つめあう。


今のって告白…!?
きっと違うよね!!

「すっすみません。突然。…お嬢様今の事はお忘れ下さい。」


そんな簡単に忘れられないよ…まだこんなに顔が熱いのに。


「葵君、これからも私をあの男から守ってくれる?」

もし、貴方が私を…


「お嬢様はあの男と婚約する気はないんですよね?」

守って想ってくれるなら…

「無いわ。私は政略結婚なんて認めない。」


「わかりました。そういう事ならお嬢様の仰せのとおりに。」


この手にすがりつこう。


葵君は私の前にひざまづいた。

まるで主人に忠誠を誓うように。



こうして私と葵君の最恐タッグが誕生したのである。