チュンチュン…

どこからか小鳥のさえずりが聞こえてくる。

朝日がカーテン越しに部屋の中を明るくした。

眩しくて思わず布団に潜ってしまった。

「ん…」


二度寝したかったけど、今日もいつもどおり6時に目覚めてしまった。

夏休みだからもう少し眠っていたいけど、我慢!

今日は寝坊するわけにはいかないのだ。



とりあえず着替えるとしますか。



「「おはようございます、優海様。」」

沢山のメイドさん達が部屋から出てきた私に挨拶をする。

「おはようございます、皆さん。」

にこやかに挨拶を返し数名のメイドさんと共に両親のもとへと歩をすすめた。

心なしか足取りが重い。

私は両親の部屋のドアを開けた。

「おはようございます。」
「おはよう、優海。誕生日おめでとう!やっと16歳だなぁ!早いなぁ〜」

「おめでとう優海。今日のパーティーはお客様も沢山お見えになるからしっかりね。」

まだ子離れできない父としっかり者の母。


「ええ。失礼のないように気をつけます。」


両親を安心させてから部屋を出る。


「優海様、朝食のご用意ができました。」


私は朝食が用意されている部屋へと行くことにした。